NEC Versa Pro VY16M/RF-XはATI社製 RADEON(R) Xpress 200Mチップセット(グラフィックチップ含む)の構成でした。
このチップセットは少し癖があって、12.04のときも、通常起動ではUnityが出ずに、Grubで一度Recovery Modeを選んで、Normal Bootするときだけ、Unityが出るというものでした。その後、数か月で、アップデートにて直りました。
御多分にもれず、Ubuntu14.04.1でも同じ動作をしました。そのため、とりあえずの所は、gnome-session-flashbackをインストールし、GNOME FLASHBACK(Metacity)=2Dで、通常起動するのは確認できました。
そのまま放っておいても、直らないような気もするので、まずX-Org関係すべてを、新しくすることから始めました。
一番新しいと思われる、X環境をととのえるため、“xorg crack pushers” teamのPPAをセットし、アップデートしました。
これでも、まだ直りませんでした。
どこが違うのかを突き止めました。
$ glxinfo | grep OpenGL OpenGL vendor string: X.Org R300 Project OpenGL renderer string: Gallium 0.4 on ATI RS400 OpenGL version string: 2.1 Mesa 10.4.0-devel OpenGL shading language version string: 1.20
$ glxinfo | grep OpenGL OpenGL vendor string: VMware, Inc. OpenGL renderer string: Gallium 0.4 on ATI RS400 OpenGL version string: 3.0 Mesa 10.4.0-devel OpenGL shading language version string: 1.30違いはOpenGL vendor stringでした。X.Org R300 Projectは、オープンソフトウェアドライバ(“xorg crack pushers” teamのものと思われます)です。VMware, Inc.はOpenGLのエミュレーターで、グラフィックカードに3D機能がない時のエミュレーションをするものです。
ドライバ関係は、全部と言っていいほど試してみました。しかしうまく動きません。ここで、情報として、画面が崩れるときにGRUBのオプションが関係しているという事実でした。カーネルからXに渡される格好になるのだと思います。
$ sudo nano /etc/default/grub GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash noapic"
とnoapicを足します。(編集後、sudo update-grubを忘れずに。)
こうすると、きちんと、3DのUnityが立ち上がります。(しかも早いです。)
$ glxinfo | grep OpenGL OpenGL vendor string: X.Org R300 Project OpenGL renderer string: Gallium 0.4 on ATI RS400 OpenGL version string: 2.1 Mesa 10.4.0-devel OpenGL shading language version string: 1.20 OpenGL extensions:
となり、全てがオープンソフトウェアのドライバ群となりました。
以前は立ち上がらなかった、ソフトウェアセンター、firefoxもきちんと動くようになりました。
ノートPC2つめ